国の登録を受けずに海外の集団投資ファンドへの出資を募ったとして9人の男が逮捕された事件で、資金集めの枠組みを提案したとみられる男の裁判が25日、行われました。男は起訴内容を認め、検察側は男に懲役3年を求刑しました。
金融商品取引法違反の罪に問われているのは、千葉市の会社員の男(32)です。
起訴状などによりますと、男は2019年から2020年にかけて、国の登録を受けていないにも関わらず、合わせて9人に対して海外の投資ファンドへの出資を仲間と共謀して募ったとされています。
裁判で検察側は、共犯者に金融商品を紹介したのは被告だとして「被告の役割は犯行において不可欠であり、被告が巨額の報酬を手にしていることも含めるとその刑事責任は重大」とし、 懲役3年及び罰金400万円を求めました。
一方で弁護側は、「被告は共犯者が無登録だと気づいていたものの、金融商品を紹介しただけで出資者への宣伝などについては助言も提案もしていない」として、罰金刑が相当と主張しました。
裁判は即日結審し、判決は5月16日に言い渡されます。