国が高松空港を特定利用空港の対象候補として検討していることが分かりました。
国は防衛力強化のため、自衛隊や海上保安庁が平時の訓練などで円滑に空港や港湾を利用できるよう「特定利用空港・港湾」の指定を進めています。2025年4月1日時点で、11の空港と、高松港を含む25の港湾が指定されています。
香川県は27日、国から「高松空港を対象候補として検討している」と説明を受けたことを明らかにしました。「年に数回程度の訓練を想定している」などと説明されたということです。候補になった理由についても説明があったものの、県はその内容を明らかにしていません。「検討段階であることを理由に国が非公表にしているため」としています。同様の説明会は、空港がある高松市と綾川町でもあったということです。
高松空港は国が管理しているため、特定利用空港の指定に地元自治体の了承は必要ありません。しかし、県は説明会で「県民の理解が得られるように丁寧に説明を行うこと」や「県民生活に影響が出ないようにすること」などを申し入れたということです。