岡山市の旭川の河川敷で、中国地方整備局が特定外来生物の駆除に向けた取り組みを始めました。
(記者リポート)
「河川敷一面を覆いつくす、この黄色い植物。よく見かける花ですが、在来種に危険を及ぼすとされる特定外来生物なんです」
その植物は「オオキンケイギク」。5月~7月ごろに黄色い花を咲かせる草丈50~70cmの植物です。
繁殖力が非常に強く、一度定着すると在来種が駆逐される恐れがあり、国が2006年に特定外来生物に指定しました。
(中国地方整備局 岡山河川事務所/山本智一 管理課長)
「(在来種は)堤防ののり面を雨・風から防ぐという役割もあるので、在来種が駆逐されてしまうと堤防の弱体化につながるというところもある」
河川の管理をする中国地方整備局が8日、岡山市北区玉柏の旭川沿いの土手で、オオキンケイギクの成長抑制剤を初めて撒きました。
これまでは、梅雨と台風の前に当たる5月と9月に機械で草を刈り、オオキンケイギクに対しては手で根元から抜いて焼却処分していました。
しかし、手間やコストを省くために今回、成長抑制剤の散布に乗り出しました。
光合成による成長を妨げ花を咲かせないことで、種が落ちなくなり繁殖が防げるということです。
散布は2年間にわたって試験的に実施するもので、生育状況を確認し、効果を検証するということです。
(中国地方整備局 岡山河川事務所/山本智一 管理課長)
「効果が得られれば、対象区域を拡大して、通常の堤防除草に加えて、成長抑制剤の取り組みを広げていきたい。また、他の河川にも情報共有をして、取り組みが拡大できれば」
オオキンケイギクは北アメリカ原産で、明治時代、観賞用・緑化用に日本に持ち込まれました。その繁殖力の強さから在来種の駆逐が懸念され、2006年に特定外来生物に指定されました。
外来生物法では、特定外来生物を許可なく栽培したり持ち運んだりすることを禁止していて、違反した場合は、3年以下の拘禁刑や300万円以下の罰金が科せられる可能性があります。
オオキンケイギクは鮮やかな黄色い花を咲かせますが、思わず手に取ってしまわないよう注意が必要です。