水泳に打ち込む岡山市の女子中学生がいます。2025年3月、小学生として最後の全国大会に出場し、100mバタフライで優勝。中学生になり、さらなる高みを目指し練習に励んでいます。
倉敷市の「サンフラワースイミングスクール」です。ここで練習しているのが岡山市の京山中学校1年の山室璃奈さん(13)です。山室さんが得意としている種目はバタフライです。
2025年3月、東京で開かれた「全国JOCジュニアオリンピックカップ春季大会」に出場し100mバタフライで優勝。小学生として最後の全国大会で有終の美を飾りました。
(山室璃奈さん)
「その時はすごくうれしくて、最初の50入った時に『これ絶対勝ってやるぞ』って思う気持ちがあって、ラスト50全力でタッチしたら一番ですごくうれしかったです」
山室さんが水泳を始めたのは4歳のころ。水に入るのが大好きで、親の勧めもあって始めたそうです。
現在、山室さんの練習はなんと週8回。水曜日を除く週6日の放課後2時間の練習に加え、月曜日と木曜日は早朝5時半から1時間半みっちりと鍛えています。
(山室璃奈さん)
「(Q.練習は?)きついんですけど、これからの目標の達成のためにこれからも頑張っていきたいと思います。(Q.水泳の魅力は?)勝った時のうれしさとか達成感がすごくいいなと思っています」
山室さんを小学3年生の時から指導する三宅俊行コーチです。三宅コーチは山室さんの強さの秘密を「トビウオのように飛ぶような泳ぎ」にあると言います。
(サンフラワースイミングスクール/三宅俊行 コーチ)
「まず一番はキックの強さにあると思います。ただ強いだけではなくて水を捉える(高い)ポジションであるとか、そこらへんが非常に高いテクニックを持っておりますので、そこが一番の武器なのかなと思っております」
スクールには山室さんが目標とする1学年上の先輩がいます。同じ京山中学校の2年生で競泳のジュニア日本代表、森優さん(13)です。山室さんは常に森さんを追いかけ、彼女が作ったバタフライでの記録を塗り替えてきました。
(山室璃奈さん)
「私にとっては、すごく尊敬していてなんか分からないところとかあったりとかしたらすぐに教えてくれたりとか、すごく優しい先輩です。(Q.目標ですか?)目標でライバルになれるようにがんばりたいと思います」
(森優さん[13])
「年下だけど決めるところで山室さんしっかり決めてくるので、自分も決めていかないとなっていう気持ちをその強い気持ちを与えてくれるし、自分もやる気も出るし、年下でも尊敬する存在っていうのは思います」
中学生となった山室さん。これからの目標は、国際大会に向けた合宿などに参加するために日本水泳連盟が定めた基準「ナショナル選手標準記録」を突破することです。
(山室璃奈さん)
「世界の大会とか出てみたいので挑戦してみたいなって思っています。将来の目標はオリンピックに出たいです」