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思わず笑ってしまう発想力 中学生が自作広告で香川県産農産品をPR 高松市【こどもミライパーク】

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 高松市の中学校で生徒たちが地域の農産品の魅力を発信し、地産地消や農産物の持続可能性向上に取り組んでいます。

「香川県産ふき シャリシャリ歯ごたえ、給料日まで待てない!」
「香川県産チンゲン菜 炒めるなり、スープに添えるなり、好きにしな」
「香川県産のズッキーニ あなたはだんだん欲しくなる 直感を信じてレジへ急ごう」

 思わず笑ってしまう楽しいキャッチコピー。POPと呼ばれる商品広告は、高松市の中学1年生たちが作りました。

 大手前高松中学校では2021年度から中学1年の総合学習として、JA香川県の協力で香川県産の野菜や果物などのPRに取り組んでいます。

 4月から12月まで授業があり、JAの農産物直売所に設置する広告やSNSで発信する動画を自分たちで制作します。

 5月30日、中学1年生55人が初めて県産の野菜や果物の「POP」作りに挑戦しました。

 専用のアプリを使い、一人ひとりが、担当する商品の写真やイラストにお客さんが思わず買いたくなるようなキャッチコピーを考えて書き加えます。

(生徒は―)
「POPにあったフォントを選ぶのが難しい」
「縁の中に文字を入れるのが難しかった」

 出来上がったPOPの中からいくつかを選んで、JA香川県の担当者がよくできているところや修正が必要なところを解説します。

 そのほか、写真やイラストの著作権やキャッチコピーに使われている文言が「景品表示法」や「健康増進法」などの法律に触れていないかなどをチェックするほか、色やスペースの使い方をアドバイスしていきます。

 生徒たちはこの授業を通じて地域の魅力を再発見すると同時に、POP制作によって正しく効果的な情報発信力を身につけます。

(大手前高松中学1年/原田晄彰 さん)
「この授業を受けて調べてからは(香川県の)特産物って多いんだなあと感じて、もっと香川県が好きになった」

(大手前高松中学1年/秋月亮太朗 さん)
「(自分たちのPOPで)料理をしない人に(県産の)野菜と果物の良さを知ってもらって、料理をするきっかけになればと思う」

(大手前高松中学1年/山﨑来良さん)
「(自分が担当する小松菜は)そんなに好きじゃない。生で食べるのはそんなに好きじゃないけど、料理にしたら食べれるから料理にしたらいいかなって。どうやったら手に取ってくれるかなとかインパクトの与え方とかが(難しかった)」

 JA香川県にも子どもたちの作品に対して消費者から反響が届いているそうです。

(JA香川県 産直企画課/亀井祐香 さん)
「お客様からも、『直売所がすごく華やかになったね』とか『本当に中学1年生が作ったの? すごい』という驚きの声も多く、思わずクスっと笑ってしまうような発想力だったり、ストレートな表現や言葉やデザインでPOP作りしてくれるので、そういったところが魅力的です」

 大手前高松中学校では、こういった「実地型授業」が特に重要だと考えています。

(大手前高松中学・高等学校/合田意 教諭)
「発信したい人がいて、その人のコンセプト、その人が求めていること、それと自分が表現したいこと、そこを合わせていくことが大事だということを学べるのは、社会とつながっているからこそだなと思っている。自分の力でも社会に役に立つことができるんだ、自分でも社会に価値を生み出すことができるという体験をしてほしいと非常に強く思っている」

 1年生が制作したPOPは2025年の秋ごろ、高松市を中心としたJA香川県の農産物直売所に設置される予定です。

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