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外来種の昆虫「チュウゴクアミガサハゴロモ」を確認 農作物の被害懸念 香川県

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 農業を食害する外来種「チュウゴクアミガサハゴロモ」が香川県で確認されました。香川県農業試験場病害虫防除所長は 「病害虫発生予察特殊報」を発表し、注意を呼び掛けています。

 香川県によりますと、2025年6月26日と30日に坂出市のかんきつ農場で、6月27日に綾川町にある県農業試験場で、チュウゴクアミガサハゴロモと疑われる昆虫が相次いで見つかりました。農林水産省神戸植物防疫所が同定し、同種であると確認しました。

 県によると、成虫は体長約15mm。リンゴ・ナシ・ウメ・モモ・イチジク・茶など、幅広い農作物を食べるということです。また、成虫のメスが木の枝や葉の柄に産卵管を突き刺して産卵するため、木が衰弱することがあるということです。

 国内でこれまでに、神奈川県、埼玉県、福岡県、山梨県、東京都、群馬県、熊本県、富山県、千葉県、奈良県、大阪府、栃木県で、病害虫発生予察特殊報が出ています。

 チュウゴクアミガサハゴロモは中国原産で、一見するとガの様にも見えますが、カメムシ目ハゴロモ科の昆虫です。

 徳島県立博物館によりますと、国内では 2017年に大阪府で複数の個体が採集されて以降、長らく未同定種として扱われていましたが、2020年に本種と同定され、2023年に和名が付けられました。

 類似する在来種のアミガサハゴロモは前バネが緑色に見える傾向があるのに対し、 チュウゴクアミガサハゴロモは茶褐色から鉄さび色に見える傾向があります。また、前バネの白斑は、在来種のアミガサハゴロモが三角形なのに対し、チュウゴクアミガサハゴロモはなだらかな半円状になる傾向があるということです。

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