岡山県里庄町のゲストハウスで、複数の女性客に薬を飲ませて性的暴行を加えたなどの罪に問われている男(51)に、岡山地方裁判所は懲役26年の判決を言い渡しました。
準強制性交等の罪などで判決を受けたのは、岡山県里庄町の旅館業の男(51)です。
起訴状などによると、男は2019年8月以降、自身が経営する岡山県里庄町のゲストハウスに宿泊した複数の女性客に睡眠作用のある薬を飲ませて抵抗できない状態にし、性的暴行を加えるなどした罪に問われていました。
これまでの裁判で検察側は「ゲストハウスの経営者が女性客に睡眠薬を飲ませて犯行におよんだという、他に類を見ない極めて卑劣で悪質な犯行」などと指摘。
被告人に反省の態度が一切見られず、再犯の恐れが大きいことから徹底した矯正が必要だとして、懲役28年を求刑していました。
一方、弁護側は「被告人は犯行当時、精神疾患の影響で善悪の判断がつかず、自分の意思をコントロールできない状態だった」などとして、無罪を主張していました。