ふるさと納税の返礼品のコメの調達費が国の基準を超えていたとして、岡山県総社市がふるさと納税の指定取り消しを受けました。
(総務省/村上誠一郎 総務大臣)
「ふるさと納税制度に対して信頼を損ないかねないものであり、大変遺憾」
総務省によりますと、総社市は2024年度、ふるさと納税で6万円の寄付に対しコメ60kgを返礼品として送っていました。
総社市はコメを調達する第3セクター「そうじゃ地食べ公社」に60kgあたり1万8000円を支払っていましたが、実際の調達費は2万7824円となり、市は公社に補助金を支給しました。
返礼割合は46.4%となり、国の基準を上回って「違反」となりました。
指定の取り消しは9月30日付けで、総社市は2年間、指定を受けられません。
(総社市/片岡聡一 市長)
「(国の判断については)甘んじて受け入れないといけない」
一方で、片岡市長は「ふるさと納税」の制度について―
(総社市/片岡聡一 市長)
「リスクを取りながら先物で(取引を)行う。我々と同じような市がおそらくたくさんある。この制度のあり方を未来に向かって改変していく必要があると思っている」
今後、総務大臣にふるさと納税制度の見直しを求めていくと話しました。