岡山県吉備中央町がふるさと納税の返礼品として提供していたコメの調達費が、国の基準を超えている可能性がある問題です。16日、国の職員が町を訪れ、事実関係などを聞き取りました。
16日午前10時ごろ、総務省の職員が吉備中央町を訪れました。そして町の「ふるさと納税」の担当者らに非公開で話しを聞きました。
国はふるさと納税の返礼品の調達費について寄付金の3割以下とするよう定めています。
吉備中央町は2024年度寄付額1万1000円に対して15kgのコメを返礼品として送っていました。町はコメを生産者から購入する際に60kg当たり1万1000円の代金に加え、1万円の「支援金」を出していました。支援金が調達費に含まれると考えた場合、返礼率は約48%となり国の基準を上回ります。
(総務省 市町村税課/水野敦志 課長)
「調達費についての考え方や奨励金(支援金)はどういう考え方で設定しているのかということについて 細かく詳しい説明をいただきました」
国は聞き取った話を元に、吉備中央町のふるさと納税の指定を取り消すかどうかなど判断するとしています。
(吉備中央町 協働推進課/大月道広 課長)
「奨励金(支援金)については今までずっと調達費とは考えておらず、農業振興政策の1つと考えていました。町としては引き続きふるさと納税制度を利用してしっかり農業振興や町のPR等で皆さんにおいしいお米を届けたい」