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かつて「船乗りの島」として名をはせた粟島の記憶を表現 瀬戸芸・秋会期の見どころ紹介 香川

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 10月3日から始まった瀬戸内国際芸術祭の秋会期。かつて「船乗りの島」として名をはせた香川県の粟島の見どころをご紹介します。

船を使って島の記憶を表現

 明治時代、日本最古の海員学校が設立され、多くの船乗りが羽ばたいた粟島には当時の「記憶」を表現した作品が並びます。

(記者リポート)
「こちら、家自体が作品だそうです。瓦を波に見立てていて、船が浮いていることも分かります」

 かつて粟島で使われていた船を使ったこの作品では、島がにぎわっていた時の「記憶」の断片が表現されているそうです。

 海中を表現した家の中にもその気配を宿しています。

手書きのメッセージをモールスにして演奏

 今は使われていない築100年の郵便局にも「記憶」を表現した作品が。

 当時の船乗りの通信手段、「モールス信号」を楽器で表現した作品です。「郵便局」という人々をつなぐ場所で、手書きのメッセージをモールスにして演奏しています。

(作家/グエン・チン・ティさん)
「私は人々に島の記憶や過去を感じたり、周りの環境、つまり島の精霊と繋がったりしてほしい。それはかつて使われてきた楽器の音を通して表現できると私は思う」

 粟島ではこのほかにも、漂着した生き物の骨を使った作品や島の竹で作られた100羽のカモメが羽ばたく作品などを楽しむことができます。

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