香川県丸亀市のうどん店で修業している男性がいます。この店では修業生が店舗を間借りして営業する日があり、その特別営業日に密着しました。
丸亀市にある「純手打うどん よしや」。営業が終わったあと……
(純手打うどん よしや/山下義高 大将)
「回数じゃない、延びるか延びないか。延びてなかったらもう1周」
岡田晃輝さん(25)。うどんの修業を始めて2年ほどです。
(修業歴2年/岡田晃輝さん)
「毎日営業が終わってから(やっている)。太すぎずに細すぎずにっていうところが難しい」
教えるのはよしやの大将、山下義高さん。
(純手打うどん よしや/山下義高 大将)
「朝しっかり起きてくる、残るときも普通に残るというところ。そういう当たり前のことを当たり前にこなしてくれるっていうのは非常にありがたい。(でも)まだ気持ちがちょっと乗っていないなと思う」
日々、修業に励む岡田さんいま力を入れていることがあります。
(修業歴2年/岡田晃輝さん)
「大将がいない営業自体が結構初めてなので不安なんですけど、いつも通りの感じで頑張りたいです」
月に1回ほど修業生が「よしや」の店舗を間借りして「さつきや」という店を開いています。
大将の山下さんが実務経験を積ませるために始め、修業生がメニューの発案から当日の接客までそのほとんどを担当します。
今回は、高松市の「ヨコクラうどん」の修業生と一緒に営業します。
この日、参加する修業生と大将でメニューの試作会です。
(修業歴2年/岡田晃輝さん)
「僕は海軍カレーうどんを作ってきたのでそれを出したいなと。(Q.なぜ海軍カレーうどん?)元々僕が海上自衛隊で働いていて」
以前は「海上自衛官」だった岡田さん。海上自衛隊の名物「海軍カレー」かけたうどんを考えました。
(純手打うどん よしや/山下義高 大将)
「めっちゃ普通のカレーやな! でも色合い(彩り)がなかったよね。真ん中に糸唐辛子を持ってくるか、水菜をパラっと(するか)」
(修業歴2年/岡田晃輝さん)
「そうですね……」
ただ、店の営業に必要なのはうどんのおいしさだけではありません。
(純手打うどん よしや/山下義高 大将)
「当日にどこにどのコンロの火、それを盛り付ける係になるのかを話し合いしながら(決めてほしい)。その動きが味につながってくるんで。結局作った瞬間100点でも、出すのが手間取っているうちにどんどん風味が落ちていったりぬるくなっていったりして100点が90点、80点になったりするので、100点をなるべく100点で食べてもらう。もしくは笑顔とかで105点とか110点に持っていけるようにできたらいいなとは思う」
(修業歴2年/岡田晃輝さん)
「大将がいない営業なので、最後までしっかり何もなかったくらいのいつも通りみたいな感じで終われたら僕はうれしい」
営業に向けて、準備に大忙し。
(修業歴2年/岡田晃輝さん)
「ちょっとやばいな…」
岡田さんにちょっとしたトラブル……
(修業歴2年/岡田晃輝さん)
「カレー結構粘度がすごくある。思った以上に、きのう作った時よりはだいぶ……」
カレーの味が変わらないようだしは入れない予定でしたが、急遽入れてのばすことに。
開店まで10分、主役の麺がゆであがりましたがここでも……
(修業歴2年/岡田晃輝さん)
「めっちゃ細いなこれ、これはやばいですね……そうめんみたいな」
いつもの麺に比べ細いことに気が付きました。
(修業歴2年/岡田晃輝さん)
「ちょっと出せないですよね……お客さんに待ってもらうしか」
7時を回り、あわただしく開店。お客さんに店内で少し待ってもらうことにしました。
海軍の帽子をかぶり、岡田さんは気を取り直して元気に営業スタート。
店ではよしやの通常メニューや修業生のメニューを提供します。
岡田さんが考案した海軍カレーうどんは、ねぎを自由にトッピングできるようにして彩りがよくなりました。
(お客さん)
「今まで食べたカレーうどんの中で一番おいしかったです!」
(「さつきや」に毎回来店)
「毎月楽しみにして来ている。(Q.きょうの出来は?)カレーうどんだったので辛さがどうかなと思ったんですけど、結構マイルドでおいしかったです」
「よしや」に毎週通う常連客も訪れました。
(毎週通う常連客)
「(きょうのも)おいしい。きょうは大将がいないでしょう。それも面白い」
(修業歴2年/岡田晃輝さん)
「やっぱりおいしいとかきょうの麺いいねとか言ってくださってうれしいですね。7割ぐらい減っていると思う。(Q.まだ昼前ですね)きょうはペースが速い。結構出ている」
接客やスタッフへの指示と懸命に働く岡田さん。店は客が途切れることがほとんどありませんでした。
営業終了後、修業生がお昼を食べながら営業を振り返ります。海軍カレーうどんは、ほぼ完売の30食ほど売り上げたそうです。
(修業歴2年/岡田晃輝さん)
「今回のさつきやは、大将なしで営業すること自体あまりなかったので、朝の準備とか大将がやってくれているのを見つけてそこをやっていく大変だった」
これまでの修業生は2年ほどで卒業。岡田さんも将来を見据えています。
(修業歴2年/岡田晃輝さん)
「(卒業したら)違ううどん屋さんで働きたいと思っているんですけど、具体的にはまだ出てきてない。自分のお店ができる、自分でお店を回せるくらいの技術を習得していきたい」
(2026年6月25日放送「News Park KSB」より)