Park KSBアプリに寄せられた疑問をもとにお伝えする「みんなのハテナ」。今回のテーマは「養蜂・蜂蜜」です。ミツバチと言えば、花が咲いている春に活発に活躍しているように感じますが、夏はどうしているのでしょうか。視聴者のみなさんからは、「ハチが一生で集める蜜の量は」「保存方法は?」などの疑問が寄せられました。専門家に聞いてきました。
高松市と坂出市にまたがる山の連なり、五色台。ここで約90年前から養蜂を営んでいる高松市の中田養蜂の3代目社長・田中祐さんです。
「ミツバチは夏に何をする?」(三豊市 花火キレイ 50歳)
(記者リポート)
「五色台の中腹にやってきました。日陰で風通しがある場所なのですが、巣箱が並んでいます。そしてこの時季でも一つの巣箱に約一万匹の働き蜂がいて、今、取れる蜜を吸っては、こうやっておうちに帰ってきているんです」
中田養蜂は、五色台の数カ所でミツバチを育てています。夏でも働き蜂たちは赤ちゃんミツバチを育てるために、朝や夕方の涼しい時間帯に蜜や花粉を集めます。
ちなみに薄いベージュ色はさなぎです。ちゃんと夏の間にも命のリレーが続いています。
初夏の香川県内のタマネギ畑では、花であるネギ坊主ができる5~6月ごろにミツバチを巣ごと置いてネギの受粉を助けています。さまざまな農作物の受粉にミツバチは欠かせないんです。
「ミツバチの寿命や蜜量は?」(倉敷市 アーサー 44歳 他)
(中田養蜂/田中 祐 社長)
「一匹が一生のうちで働いてつくる蜂蜜がティースプーン1杯といわれるんですけど、一生というのが1カ月で、さらにそのなかで外に働きにいくのが最後の1週間」
蜂は女王蜂、働き蜂、オス蜂の3つに分けられそれぞれ寿命が違うそうです。働き蜂の寿命はわずか1カ月程度、女王蜂は平均3年程度だということです。
一匹の働き蜂がティースプーン1杯の量を得るために、3万個以上の花を訪れるそうです。
「刺されませんか?」(観音寺市 ハリーホークン 62歳)
(中田養蜂/田中 祐 社長)
「普通にあります、痛いですね。大切なのは扱い方がちゃんと分かっていて、むやみに刺されないということが大事です」
ミツバチに刺されても多くの場合は少し腫れる程度ですが、刺された時の症状は人それぞれで大きく違うため注意が必要なんだそうです。
「蜂蜜の賞味期限は?」(坂出市 エダ 56歳 他)
(中田養蜂/田中 祐 社長)
「蜂蜜自体はものすごく糖度が高くて水分が少ないので『腐らない』と言いますけど、香りが飛んでしまったり、劣化はしますので、お買い上げ頂いたらおいしいうちに召し上がっていただきたい」
季節によりますが、アカシヤやミカン、レモンなどいろんな花から取れた蜂蜜が中田養蜂にはあります。
「赤ちゃんに蜂蜜はNG?」(総社市 けいちゃん 21歳 他)
(中田養蜂/田中 祐 社長)
「蜂蜜は生ものだからです。赤ちゃんには魚とかお刺身とか生のものは与えないですよね」
蜂蜜にはボツリヌス菌が含まれていることがあります。健康な大人には無害ですが、1歳未満の赤ちゃんは腸内環境が未熟なため、「乳児ボツリヌス症」という病気を引き起こす危険があるそうです。
最後に、田中さんに、夏を乗り切るための蜂蜜の活用方法を聞きしました。
(中田養蜂/田中 祐 社長)
「どうしても食欲が落ちる時期だと思いますので、ちょっと元気を出すために疲れたら蜂蜜をスプーン1杯なめていただくとか、暑い時期でも飲みやすいものの中にちょっと蜂蜜を入れて頂いたら、甘くて元気になれるような」
(2026年7月30日放送「News Park KSB」より)