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“幻の橋”が崩落「今までと違う」 異例の時期に…見られるのは最後?

社会

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 幻の橋が異例の時期に崩落。衝撃が広がっています。

 北海道上士幌町のダム湖「糠平湖」の中にある北海道遺産の「タウシュベツ川橋梁」です。

 廃線となった旧国鉄士幌線で使われていた高さ10メートル、全長130メートルのコンクリート製の11連のアーチ。

 糠平湖ができてからは湖の底に沈み、水位が下がると姿を現すことから「幻の橋」と呼ばれています。

 そのタウシュベツ川橋梁で先月30日、橋の真ん中付近の橋脚の外壁が幅数メートルにわたって崩れ落ちているのが確認されました。

 画面奥の外壁が湖に崩れ落ち、積まれていた石などがなくなっていることが確認できます。

 崩落する2日前の映像で見ると、外壁が崩落しかけているように見えます。

 毎年のように秋ごろ湖に水没し、年明け以降に姿を見せてきた橋。70年近く凍結融解を繰り返したことで近年、急速に劣化しているといいます。

 丸19年タウシュベツ川橋梁を撮り続けてきた写真家の岩崎量示さんは、この時期に崩落が起きたことに危機感を募らせています。

写真家 岩崎量示さん 「例年4月中旬から下旬にかけての雪解け時期を中心に崩れることが多かったんです。今回は6月末という今まであまり崩れたことのなかった時期に何の前触れもなく崩れたので、関係者一同少し驚いているところですね」

 今回の崩落は老朽化が進んだことが原因とみられます。

写真家 岩崎量示さん 「いよいよ来るべきものが来たというか、崩れる時が近付いているのかなと。それこそ今日明日崩れて11連でなくなる可能性もありますし、ただそういう話をここ10年毎年同じようにしていますので、もしかするとこの先また何年も残る可能性ももちろんあります」

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