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臓器移植 去年509人が手術を希望するも不成立 医療機関の態勢整わず 厚労省が初調査

社会

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 去年1年間の脳死による臓器移植で、医療機関の態勢が整わずに移植が成立しなかった患者が509人に上ることが厚生労働省による初めての調査で分かりました。

 厚労省は脳死した患者からの臓器移植について、あっせん機関が医療機関に移植を打診したものの、成立しなかった件数などの調査結果を発表しました。

 それによりますと、去年1年間で131人から臓器が提供され、639件の移植が行われた一方、心臓が6件、肺が25件、肝臓が9件、膵臓が45件、腎臓が8件、小腸が99件で移植が成立しませんでした。

 成立しなかった理由については提供された臓器の機能が十分でなかったことや移植を希望する患者と体格や年齢に差があったことなどが多くを占めました。

 また、心臓で53人、肺で364人など合わせて509人の患者が移植を希望しましたが、医療機関側が人員や病床の不足を理由に移植を辞退したため、移植が成立しませんでした。

 厚労省は移植の辞退を減らすため、移植を希望する患者が手術を受ける医療機関を複数登録できる仕組みの導入などを検討しています。

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