山梨県が富士山の麓と5合目を路面電車で結ぶ「富士山登山鉄道構想」を断念したと発表しました。
山梨県はこれまで、マイカーや観光バスの排気ガスによる環境悪化を防ぐため、「富士山登山鉄道構想」として、富士山の麓と5合目を次世代型路面電車「LRT」で結ぶことを検討していました。
しかし、この構想に対しては、レールを敷くことによる自然環境への悪影響やコスト面を理由に地元などから反発があり、構想の白紙撤回を求める要望書とおよそ7万筆の反対署名が提出されていました。
そのため、山梨県は構想を断念し、鉄道に代わる案として、ゴムタイヤでレールなしで運用できる「富士トラム」を新たに提案しました。
大幅な費用の削減や工事による環境に与える影響の低下が期待できるということです。
将来的には、リニア中央新幹線が通る新たな駅を中心とする交通網を作りたいとしています。