ミャンマーのイスラム系少数民族ロヒンギャの迫害を巡り、ICC(国際刑事裁判所)の検察官はミャンマー国軍トップの逮捕状を請求しました。
ICCのカーン主任検察官は27日、ロヒンギャの迫害や追放といった「人道に対する罪」の疑いでミャンマー国軍のミンアウンフライン総司令官の逮捕状を請求したと発表しました。
「刑事責任に問われるべき十分な根拠があるとの結論に至った」としています。
ロヒンギャは2017年に国軍による武力弾圧を受け、70万人以上がバングラデシュへの避難を余儀なくされました。
カーン主任検察官は今後、捜査を続けることで「ロヒンギャの人々が忘れ去られていないことを示していく」と強調しています。
一方、国軍側は声明で「ミャンマーはICCに加盟しておらず、ICCの主張を承認することはない」と反発しています。