北ヨーロッパのバルト海で海底の通信ケーブルが相次いで損傷した問題で、関与が疑われている中国船のいかりに損傷が見つかり、故意にケーブルを切断した可能性があると報じられました。
ウォールストリート・ジャーナルは27日、捜査関係者の話として「中国船籍の貨物船『伊鵬3』を調べたところ、いかりにケーブルを切断したことを示す損傷があった」と報じました。
「伊鵬3」は17日から18日にかけていかりを下ろしたままバルト海のスウェーデン水域を約180キロ航行したとし、西側諸国の捜査機関などは「伊鵬3」が破壊工作を行った疑いがあるとみているとしています。
また、背後にロシアの情報機関が関与しているかについても調べるということです。
「伊鵬3」は現在、デンマークの水域に停泊していて、スウェーデン政府は調査のためにスウェーデンの領海に移動するよう要請しています。