北ヨーロッパのバルト海で海底の通信ケーブルの損傷が相次ぎ、ドイツの国防相は何者かによる破壊工作の可能性を指摘しています。
18日、バルト海の海底にあるフィンランドとドイツを結ぶ全長1173キロの通信ケーブルの切断が確認されました。原因は不明です。
ケーブルの切断した場所はスウェーデンの排他的経済水域内で、復旧には5日から15日かかると見込まれています。
また、17日にはリトアニアとスウェーデンのゴットランド島を結ぶ通信ケーブルでも損傷が確認されています。
ドイツのピストリウス国防相は19日、「ケーブルが誤って切断されたとは誰も信じていないし、船のいかりが誤って損傷させた説も信じられない」と述べ、何者かによる破壊工作の可能性を指摘しました。
バルト海では去年10月にも海底のガスパイプが損傷してガスの供給が止まったほか、通信ケーブルの損傷も相次いでいて、NATO(北大西洋条約機構)などが警戒を強めていました。