韓国の国会は尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の弾劾訴追案について採決し、与党議員のほぼ全員が投票を棄権して事実上、否決されました。
採決は7日午後5時半すぎから始まり、投票が在籍議員の3分の2にあたる200票に届かず、「不成立」となったことで否決となりました。
与党「国民の力」は投票前にほぼすべての議員が退席しました。
このため議長が投票を呼び掛け続けましたが、午後9時半前に投票を締め切り、結果的に「否決」となりました。
尹大統領は職務継続となりますが、検察が特別捜査本部を立ち上げるなど今後「内乱罪」を巡る捜査が本格化する見通しです。
また最大野党「共に民主党」は来週にも再び弾劾訴追案を発議することを明らかにしていて、政治の混乱は続きそうです。