三菱UFJ銀行で元行員が貸金庫から十数億円相当を窃取していた問題。発覚から1カ月以上経った16日、半沢淳一頭取が謝罪会見を行った。
■被害総額は10数億円相当
三菱UFJ銀行 半沢淳一頭取 「信頼・信用という銀行ビジネスの根幹を揺るがすものであると厳粛に受け止めており、お客さまや関係者の皆さまに心よりおわびを申し上げます」
犯行はなぜおよそ4年半もの間、発覚しなかったのか。
半沢頭取 「40代の女性でございます。江古田(支店)で、初めて貸金庫の統括責任者についてございます」
窃盗を行った40代女性の元行員は、2020年4月に貸金庫の責任者に昇進し、被害が確認されているのもその時期からのことだ。
貸金庫は、顧客カギと銀行カギの2つがそろわなければ解錠できない仕組みになっている。ただし、顧客カギについては、紛失などに備え予備カギが作られ、それを支店で管理していたという。
元行員は現在、およそ60人の貸金庫から盗んだことを申告していて、被害額は時価十数億円程度になる。
■盗んだ元行員 投資流用か
元行員は「共犯者はおらず一人でやった」と話しているというが、盗んだ多額の金は何に使われていたのか?
半沢頭取 「今回の資金については、投資等に流用しているという供述を得ています」
三菱UFJ銀行によると、被害を受けた可能性のある別の数十人からも相談を受けていて、被害はさらに拡大する恐れがある。
(「大下容子ワイド!スクランブル」2024年12月17日放送分より)