高松空港が16日、開港35周年を迎えました。特に国際線が好調で手狭になり、年明けから旅客ターミナルビルの増築・改修工事を行います。
高松空港は1989年12月、現在の場所に移転して開港しました。
開港当時は国内4路線が定期運航していましたが、現在は国内3、国際4路線に増えています。
2018年4月の民営化後、コロナの落ち込みからも回復し、2024年度は過去最多の207万人の利用を見込んでいます。
14日に開かれた35周年の記念式典で運営会社の小幡義樹社長は「課題」を訴えました。
(高松空港/小幡義樹 社長)
「高松空港の喫緊の課題は国際線ターミナルの混雑、容量が少ないのが課題になっている」
(記者リポート)
「高松空港国際線の搭乗手続きスペースです。今は閑散としていますが、複数の路線の利用客が重なるときには大変混雑するそうです」
2024年7月、韓国の格安航空会社、ジンエアーが高松ーソウル間で定期路線を就航させました。すでに定期運航しているエアソウルと合わせて1日2往復です。
高松空港では上海線、台北線、香港線も定期運航しています。さらに国際定期チャーター便もあり、受け入れ容量が「限界」に近付いていました。
小幡社長は16日に会見を開き、旅客ターミナルビルの増築・改修工事について説明しました。
(高松空港/小幡義樹 社長)
「国際線の到着・出発機能それぞれの容量の拡大を図っていく。具体的には同時間帯に3便が到着しても受け入れ可能に」
計画では国際線スペースに搭乗橋を1基増設します。旅客ターミナルビルは3階建てを増築した後、現在の国際線エリアを改修します。
国際線の到着エリアが現在の2倍に拡大するなどし、既存路線の増便や新規路線の誘致につながります。2027年夏ダイヤでの本格的な供用開始を目指します。