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【戦後80年】“無国籍”比残留2世が日本国籍回復 テレビ朝日取材で新証拠発見

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 テレビ朝日が長期取材を行ってきたフィリピン残留2世の無国籍問題で去年、日本人の父親との親子関係を示す新たな証拠が見つかった女性が日本国籍の回復を認められました。

 フィリピン・ミンダナオ島で暮らす小平アリシアチエコさん(83)は今月14日付で戸籍を新たに作る「就籍」が長野家裁に許可され、日本国籍の回復が認められたことが関係者への取材で分かりました。

 アリシアさんの父親は戦前にフィリピンに渡った長野県出身の小平留雄さんで、1945年に戦死していました。

 戦前の国籍法では父親が日本人の場合は子どもも日本国籍になりましたが、父親の戦死や強制送還で手続きができず残留2世の多くが無国籍状態となりました。

 去年7月、テレビ朝日のドキュメンタリー番組の取材で、新たにアリシアさんの自宅から80年以上前に撮影された両親の結婚式の写真が見つかりました。

 こうした証拠や様々な証言をもとに父子関係などが証明されました。

 父・留雄さんは戦前、長野県から兄・シゲオさんと共にフィリピン・ダバオに渡ったということです。

 戦後80年経った今も、フィリピンには日本国籍の回復を求める残留2世が約50人います。

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