阪神・淡路大震災から今月17日で30年です。式典で天皇陛下は「次の世代に引き継がれていくことを期待します」と、お言葉を述べられました。
地震が起きた時刻に合わせて行われた30年目の黙祷(もくとう)。
闇をともす約6500本の灯籠(とうろう)。鎮魂の光が祈りを捧げる人たちを静かに照らしました。
60代の人 「風化させたくないです。命というものがどういうものかやっぱり忘れちゃ困りますからね」
40代の人 「いくら時間が経っても当時のことはすごく鮮明に覚えていますし、すごく早かったような長かったような30年でした」
国内で初めて観測された震度7の揺れ。直下型地震に襲われた街は変わり果てた姿に。多くの尊い命を一瞬にして奪い去りました。
50代の人 「いきなり揺れて何が何だか分からない状況。去年の能登地震とか2011年の東北とか思い出すと何か怖いですよね。フラッシュバックすることがある」
60代の人 「生かされていることに感謝して、また新しい1年を頑張りますという気持ち」
今年の紙灯籠の文字は「よりそう」。神戸以外の被災地にも寄り添いたいという思いが込められています。
天皇陛下 「震災の経験と教訓を基に、そこで得られた知見が国の内外に広がり、次の世代へと引き継がれていくことを期待いたします」
■防災への備え 何をしていますか?
70代の人(2人暮らし) 「家具とかが倒れてきても安全な場所を作っておくとか、水と食料を確保している。少しずつ入れ替わるような回転備蓄にしている」
回転備蓄とは日常生活で使う食料などを少し多めに買っておき、使った分だけ新しく買い足しながら備蓄していく方法です。最低でも3日分の備蓄が推奨されています。
生後5カ月の赤ちゃんがいる女性がベビーカーに常備しているのが。
30代の人 「抱えて逃げると思うので抱っこひもを。ベビーカーを押す暇がなければ抱っこひもで抱えてバァッと行く」
夫と2人暮らしの女性はそれぞれ防災バッグを用意しているとのこと。
70代の人(2人暮らし) 「(Q.バッグの中には何が?)携帯トイレ。まずそれ。電池も太陽光で(充電)できる、あるじゃない、それとか水がなくても食べられるものとか」 「(Q.もし地震があった時決めていることは?)すぐ近くに学校があるので何かあった時はそこ。お互いに分からないということがないように、そこに行ってまずは確かめる」
家族が離れた場所で被災した場合に備えて具体的な集合場所を決めておくことも重要です。