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フジ“やり直し会見”中居氏トラブル発覚後の対応は? 社員の“関与なし”どう認定?

経済

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 「メディアの信頼性を揺るがしたことを痛感」。フジ・メディア・ホールディングスはフジテレビの嘉納修治会長(74)と港浩一社長(72)が辞任すると発表しました。

 今回は映像撮影が許されたフジテレビのやり直し会見。

 会見の直前、当初用意されていた4つの座席が5つに。

 5人目の出席者に注目が集まるなか、最初に発言したのは前回の会見には出席していなかった嘉納社長です。

フジ・メディアホールディングス・フジテレビ 嘉納修治会長 「嘉納でございます。まず社として人権に対する意識の不足から十分なケアができなかった当事者の女性に対し、心からおわびを申し上げたいと思います。私は本日付でフジテレビジョン並びにフジ・メディア・ホールディングスの代表取締役会長を辞任することと致しました」

 冒頭の写真撮影のみなど、条件付きの会見を開き、批判の的となった港社長も…。

フジテレビ 港社長 「この度はこのような事態を招いた責任を痛感しており、株式会社フジテレビジョンの代表取締役社長と株式会社フジ・メディア・ホールディングスの取締役を辞任致しました」

 批判を浴びた最初の会見については…。

フジテレビ 港社長 「まず先日の会見につきまして、一部のメディアに限定し、かつテレビカメラを入れない形で行うという判断はテレビ局としての透明性や説明責任を欠くものでした。これまでカメラを向けて疑惑を追及してきた弊社がカメラから逃げたといわれても仕方のないことでした。メディアの信頼性を揺るがしたことを痛感しております。視聴者・国民の皆様に多大なご迷惑をお掛けしました。改めておわび致します。申し訳ございませんでした」

 急転直下、27日付の辞任を発表した港社長と嘉納会長。

 その後、5人目の登壇者も明らかに。

フジテレビ新社長 フジ・メディアHD専務 清水賢治氏(64) 「あした付で代表取締役社長に就任致します、清水賢治です。始めに今回、報道されている事案において、女性への配慮が欠けた対応をしたことに対し、深くおわび申し上げます。今回の事案は信頼の重みと、それを失うことの深刻さを改めて私たちに突き付けています」

 中居氏を巡るトラブルの経緯や、その後、会社が中居氏にどう対応したのかについても問われています。

 改めて、今回のトラブルの経緯はどのようなものだったのでしょうか。

司会 「(Q.中居氏と女性のトラブル経緯)女性からはとにかく事案を公にせず、他者に知られずに仕事に復帰したいという強い意向がありました。女性の意思を尊重し、情報が漏れることのないように極めて機密性の高い事案として情報管理を行いました。事案の性質から幹部社員、役員、最終的には社長まで報告されましたが、社内では数人のみが知る状況でした。なお社長への報告は23年8月でした。直接的なコミュニケーションが難しい期間もありましたが、医師の指導を仰ぎながら時期に応じて適宜連絡をし、医師による面談も続きました」

 トラブル把握後の中居氏側への対応については…。

司会 「本件は人権侵害が行われた可能性のある事案でありながら事案が一部社員で認識された後、適切に社内で共有されず中居氏に関しても正式に調査が行われなかった。この判断の理由は、もし正式な調査に着手することで新たに多くの人間が知ることになると、結果、女性のケアに悪影響があるのではないかと危惧した。仮に調査を受けた中居氏から女性に連絡がいくようなことがあればさらに傷付けてしまうのではないかという考えもあった。そうした事情で直ちに積極的に聞き取りを行わなかった。女性とは医師を通じたコミュニケーションしかできず繊細なことを確認しにくい時期もあり、状況が安定するまで待とうと考えた。その一方で、23年の7月に中居氏から弊社社員に連絡があり、中居氏が女性とは異なる認識を持っていることを把握した。2人だけの場の出来事で、当事者以外が介入しづらい難しい問題ととらえ、その後、当事者間で示談の動きが進んでいくとの情報が加わったことも調査を躊躇する一因になった」

 フジテレビは中居氏のレギュラー番組の放送を続けていたほか、単発のスポーツ特番に新たに起用していました。

司会 「中居氏の出演番組『まつもtoなかい』は23年4月に始まったばかりだったが、開始からまもなく唐突に終了することで憶測を呼ぶことを憂慮し、当初、番組を中止するような大きな動きを作ることを控えたいと考えた。一方で2024年1月に出演者である松本人志氏が芸能活動休止を発表し、番組出演を休止することになった。例えば、この松本氏の件を理由に番組を終了する機会があった可能性ある。そうした状況にもかかわらず『だれかtoなかい』と変更となり、番組出演は継続された。またその間、社内での情報共有も限定されていたことから他の単発番組への出演が続いていた」

 トラブルへの社員の関与については…。

司会 「また昨年末に一部報道で中居氏と女性との件について弊社社員が、ここでは社員Aとするが、この事案に関わっていると報じられた。この件については、当社としては現時点でも社員Aが問題の食事会そのものに関与はしていないと判断している」

 その理由に関するフジテレビの説明は…。

司会 「(Q.(トラブルへの社員の関与)食事会に関与していないと判断した理由)昨年24年の7月、女性が社員らと面談した際に様々な話題の中で社員Aに対する嫌悪感を示したことがあった。しかし面談した社員らは社員Aが中居氏と女性の関係に対して何か問題のあるような関わりがあるとは認識しなかった。よって社員Aに対する事実確認までは行わなかった。その後、昨年末の報道の段階で社員Aが中居氏と女性の件に直接の関与があったかのような指摘を受け、社員Aの存在が取り沙汰されることになった。報道によれば、女性は中居氏から社員Aを含む会食に誘われたが、他の参加者は直前にキャンセルし中居氏と2人きりになり、そこで意に沿わない行為を受けたとされている」

 社員への調査の詳細についても言及が…。

司会 「(Q.社員への調査の詳細について)調査メンバーは記事を確認後、社員Aに聞き取りを複数回行った。社員Aは当日の食事会そのものの存在を把握しておらず、つまり会の設定はしておらず、したがってキャンセルしたこともないと話した。また社員Aはスマートフォンのショートメッセージやライン等の履歴も提出した。当該食事会が行われたとされる日の前後のやり取りを確認したが、社員Aと中居氏あるいは女性とのやり取りにおいて当該食事会への社員Aの関与をうかがわせる内容のものは確認できなかった。一方、報道後、中居氏に対しても複数回の聞き取りを行ったが中居氏は社員Aは当該食事会に関わっていないと話した。これらを受けて弊社は昨年12月27日、ホームページに社員への関与を否定する旨のコメントを出した」

 初めて明らかになったこともありました。

司会 「(Q.初めて明らかになったこと)一方で1月の一部報道によると当該食事会の前の5月に社員Aが中居氏宅で行われたバーベキューに女性を誘い、接待要員のように扱って参加したとされている。これについては社員Aへの聞き取りの結果、社員Aが女性に声を掛けて中居氏の所有するマンションでバーベキューに参加したことが確認された。参加者は中居氏を含む10人ほどだったとのこと。中居氏も弊社の聞き取りでバーベキューの存在を認めているが、女性とどんなやり取りをしたのか等、現時点では詳細を確認できていない。したがって報道にあるように問題の食事会にはこのバーベキューの延長線上にあるとまでは評価するに至ってない」

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