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吉村・備前市長が選挙戦で配布した“知事推薦の偽造はがき” 「選挙運動が妨害されたとは言えない」落選した前備前市長の訴えを棄却 岡山地裁

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 備前市の吉村市長が2021年の選挙戦で岡山県の伊原木知事から推薦を受けているとするはがきを偽造して配ったとして、落選した前市長が損害賠償を求めている民事裁判についてです。岡山地方裁判所は知事の推薦はなかったとした上で原告の訴えを棄却しました。

 訴えを起こしているのは、前備前市長で2021年の市長選で落選した田原隆雄さんです。

 訴えによりますとこの選挙で吉村武司市長が、岡山県の伊原木隆太知事から推薦を受けていないにもかかわらず、知事の名前と「私も応援しています」というコメントを書いた選挙はがきを有権者に郵送したとしています。
 田原さんはそれにより選挙運動の自由が侵害されたとして、吉村市長に対し165万円の損害賠償を求めています。

 28日の裁判で岡山地方裁判所の大嶺崇裁判長は「現職の知事が公職選挙法で禁止されている行為を承諾したとは考えにくい」などとして推薦はなかったと判断しました。

 そして、「推薦を受けている旨が書かれた選挙はがきを400~600枚配ったと認めるのが相当だ」とした上で、「原告の選挙運動が具体的に妨害されたとは言えない」として損害賠償については認めませんでした。

 備前市長選の得票数は吉村市長が8331票、田原さんが7729票でした。

 原告側は、選挙妨害と認められなかったことを不服として控訴する意向を示しています。

 吉村市長はKSBの取材に対して「判決の通りです」とコメントしています。

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