ニュース

全国ニュース(ANN NEWS)

“立ち往生”でも迅速に解消 なぜ? 最長・最強寒波で大雪

社会

ADVERTISEMENT

ADVERTISEMENT


 記録的な大雪の影響で富山県と石川県の国道で立ち往生が発生。しかし、被害は最小限に。迅速な解消の裏にはAI(人工知能)を駆使した戦略がありました。

■各地で今季一番の積雪に

 北陸には帯状の雪雲「JPCZ」が掛かり続け、富山県西部の砺波市では、わずか一日で50センチ以上も積もりました。

 道路に出ると踏み固められた雪で車体が揺れます。

地元の人 「びっくりしますね。まさか今回はそんなに降るとは思っていなかった」

■“立ち往生”でも迅速に解消 なぜ?

 この大雪がもたらしたのが5日未明の立ち往生でした。立ち往生に巻き込まれた男性が車の中から撮影した写真。

立ち往生に巻き込まれた人 「先頭から3番目だったが、後ろを見た感じ15台以上ずらっと皆、止まっていた」

 現場は国道304号の富山県と石川県の県境付近。約40台が雪の影響で動けなくなりました。注目すべきは解消まで、わずか5時間半という速さです。

立ち往生に巻き込まれた人 「立ち往生=12時間とか待たされる覚悟をしていた。仕事早いなと思った」

 ひとたび立ち往生が発生すると車列はどんどんと伸び、一日以上も動けなくなることもあります。なぜ、短時間で解消できたのでしょうか。

 鍵となるのがAIです。

富山県土木部道路課 雪対策係 梶川隆則係長 「県では『道路』『立ち往生』に関連したSNSを拾い上げるようなシステムがあり、AIが検索してキーワードに合致する内容を取り上げて知らせる」

 実際、富山県は5日午前0時半ごろに「雪で車が動けなくなっている」というSNSの情報をキャッチ。ライブカメラで状況を確認し、現場に急行します。そして、早期解消の決め手となったのが…。

富山県土木部道路課 雪対策係 梶川隆則係長 「立ち往生している区間に車が入ってこないように、まずは通行止めを行う」

 発生から1時間後の午前1時半。県は警察と協力し、約13キロの区間の通行止めを実施。この判断が車列の拡大を最小限に抑えました。

立ち往生に巻き込まれた人 「除雪車が来てから段取り良く、除雪しながら牽引(けんいん)してもらって。あっという間だった」

 そして、午前4時半に立ち往生が解消。午前6時ごろには通行止めも解除されました。AIを活用した情報収集と車列を伸ばさない対応が被害の拡大を防ぎました。

 新潟県もJPCZが掛かり続けました。魚沼市の守門の景色は一変。平年の約1.4倍、3メートル近く雪が積もり、雪の壁が高くそびえ立ちます。

住民 「もう出掛けられませんもんね、これぐらい降ると」 「正直しんどいです」

関連ニュース

全国ニュース(ANN NEWS)

新着ニュース