海ごみがたまりやすい場所を「ホットスポット」と言います。香川県最大のホットスポット、観音寺市の海岸で海ごみの回収活動が行われました。
(記者リポート)
「ボランティアの皆さんによってたくさんのごみが回収されたのですが、それでも足元にはカキ養殖で使われたパイプ菅などたくさんのプラスチックごみがあるのが分かります。波に流され、消波ブロックにひっかかってたまったごみです」
海ごみを回収したのは観音寺市の三豊干拓海岸です。冬の季節風や台風、満潮時に大量の海ごみが消波ブロックを越えて漂着する「ホットスポット」です。
関係者以外の立ち入りが制限され、定期的な清掃活動が行われていなかったため、香川県で里海づくりに取り組んでいるかがわガイド協会が2021年から海ごみを回収しています。
2025年は1月20日から2月5日まで活動し、ペットボトルや発泡スチロールなど約9tを回収しました。
(かがわガイド協会/森田桂治 理事)
「(回収前は)岩が見えないくらいびっしりと、大体1mくらいはごみが堆積した状態。漁業関係のごみもあるが多くは普段の生活から出ている生活ごみが多い」
プラスチックごみを放置すると波で砕かれたり、紫外線で劣化したりして直径5mm以下のマイクロプラスチックになり、海に戻りやすくなります。餌と間違えて食べた魚を介して人体に入った場合、健康への影響も懸念されています。
(かがわガイド協会/森田桂治 理事)
「プラスチックは便利、安くて軽くて清潔でいいこともたくさんあるが、ごみになってしまうと問題が大きいので無駄な使い捨てプラスチックを減らすことから始めてみてはどうか」