日本銀行の田村直樹審議委員は長野県松本市で講演し、2025年度後半に政策金利を少なくとも1％程度に引き上げる必要があるとの考えを示しました。
日銀は1月の金融政策決定会合で、政策金利である短期金利の誘導目標を0.5％程度に引き上げました。
田村審議委員は、人手不足による人件費の上昇や、企業の価格転嫁の動きが続いているとしたうえで、物価が上振れするリスクを抑えるためには、2025年度後半に政策金利を最低でも1％程度に引き上げる必要があるとしました。
次に政策金利を0.75％に引き上げるタイミングについては、「経済・物価の反応を丁寧に確認し、適切な短期金利の水準を探っていく必要がある」として明言を避けました。
田村審議委員は去年9月の講演でも同じ考えを示しています。
