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「退職金なくしてやる」暴言 “パワハラ”市長が議会解散

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 「退職金をなくしてやる」。この発言がパワハラ認定された市長。突然、議会を解散し、混乱が広がっています。

■“パワハラ”市長が議会解散

秋田・鹿角市議会 中山一男前議長 「色んな面で悪いことしたのは市長なんですね。なんで議会が悪いの?」

 第三者委員会からパワハラを認定された秋田県鹿角市の関厚市長(70)。

パワハラと認定された事案 「関市長は職員Gを市長室に呼び、『こういう時、霞が関では誰かが責任を感じてJRに飛び込んだり、ビルの上から飛び降りたりする』などと発言した」 「職員Cに対し『2億3000万円取ってこいよ』『それができないならお前の給料差し出せ』『お前の退職金をなくしてやる』などと述べた」

 12件のパワハラが認定されたことを受け、鹿角市議会は関市長の不信任決議を可決。

秋田・鹿角市 関厚市長 「重い決議であるということを私も十分、理解して、本当に熟慮して対応していきたいと思います」

 関市長の選択肢は「辞職」「自然失職」「議会解散」の3つ。

 その構図はパワハラ疑惑などを巡って兵庫県議会が不信任決議を可決した斎藤元彦知事(47)と同じです。

 当時、斎藤知事は「自然失職」を選びましたが、今回の関市長は…。

秋田・鹿角市 関厚市長 「令和7年2月5日に議会を解散するため通知致します」

 議会を解散することを決めました。鹿角市議会の中山前議長は悔しさをにじませました。

秋田・鹿角市議会 中山一男前議長 「なんで議会が悪いの?悔しい思いはありますけど、市長が決めた権限ですから、これには従わざるを得ないなと」

 議会を解散した理由について、関市長は来年度予算案を審議せずに不信任決議したことなどを挙げました。

秋田・鹿角市 関厚市長 「議会が審議を放棄したのであれば、もはや議会とは言えない」

 改めて市職員へのパワハラについて問われると…。

秋田・鹿角市 関厚市長 「パワハラについては謝罪を申し上げたいと思います」

 来年度予算案が宙に浮いたまま対立を深める市長と市議会。市議選は来月9日に投開票されますが、議会で再び不信任決議が可決されれば関市長は失職となります。

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