公設秘書の給与を国からだまし取った罪に問われている元参議院議員の広瀬めぐみ被告(58)が初公判で起訴内容を認めました。検察側は懲役2年6カ月を求刑しました。
広瀬被告は参議院議員だった2022年から2023年にかけて、勤務実態がない公設第2秘書の給与など約350万円を国からだまし取った詐欺の罪に問われています。
今月6日に東京地裁で開かれた初公判で、広瀬被告は「間違いございません」と起訴内容を認めました。
検察側は冒頭陳述で「秘書給与を受け取れないことが惜しいという思いを強め、詐取することを考えた」と指摘しました。
また、被告人質問で広瀬被告は動機について「政治活動にお金がかかり、政党支部が回らない状況になっていた」「私設秘書の給与、自民党岩手県連への寄付や返済が非常に重くのしかかっていた」と述べました。
検察側は論告で「国会議員の地位を悪用した極めて悪質な犯行」と指摘し、広瀬被告に懲役2年6カ月を求刑しました。
弁護側は「悪質性は低い」などと述べ、執行猶予付きの判決を求めました。
裁判の最後に広瀬被告は「ご迷惑をお掛けしたことをおわび申し上げます。また、国民の皆さんも信頼を損ねて申し訳ありませんでした」と話しました。
判決は来月27日に言い渡される予定です。