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「ななつ星」にお別れする日 10年以上手を振っていた…保育所が閉園に

社会

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 豪華寝台列車「ななつ星」とついにお別れ。あの景色が“最後の日”となりました。

■「ななつ星」にお別れする日

 県をまたぎ、九州を周遊する豪華寝台列車「ななつ星」。手を振っていたのは、線路のすぐそばにある山春保育所の園児たちです。

 園児が手を振ると、ななつ星はそれに応えるかのように徐行運転。この光景が10年以上続いてきました。

 ところが、保育所は園児が減り今月末で休園に。ななつ星に手を振ることもできなくなってしまいます。

 JR九州も感謝を伝えるため、園児を駅に招くなどしました。

 そして迎えた“最後の日”。そこに現れたななつ星。いつもと違う特別な光景が広がりました。

■園児が手を… 10年以上

 園児が手を振ると、ななつ星は徐行運転に。10年以上続けられてきた光景です。休園のため、ななつ星に手を振るのはこれが最後です。

 線路沿いには園児だけでなく、卒園生の姿も。手にはななつ星へのメッセージを書いた風船がありました。

手を振り始めた当時の所長 赤穂慎子さん 「『いってらっしゃい』と『おかえりなさい』を毎週、雨の日も風の日も雪の日も続けた。懐かしい顔が10年前にもなるけど、そういう子(卒園生)が来てくれて感激した。やっぱり忘れてないんだなって」

 そして、迎える最後の瞬間。別れを惜しむように26日もゆっくりと徐行して近付いてきます。思いを込めた色とりどりの風船が空へ舞い上がりました。

園児 「楽しかった」 「もう会えないのがさみしい」

JR九州 クルーズトレイン本部 田中克也副課長 「クルーと園児の交流はずっと進めてきた。ななつ星に乗りたいというよりは『運転士になりたい』『クルーになりたい』という園児が多くなってきた。卒園生がJR九州に入ってななつ星のクルーになると本当にうれしい」

 保育所にはななつ星との思い出が詰まったタイムカプセルが埋まっていて、JR九州は、保育園が休園した後も「ななつ星に手を振ることができる場所」として活用していきたいとしています。

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