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JR引田駅に新駅舎が完成 トイレの整備費は東かがわ市が負担 香川

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 東かがわ市にあるJR高徳線の引田駅に新しい駅舎が完成しました。トイレの整備費は市が負担しました。

 28日午前、東かがわ市の上村市長やJR四国の四之宮社長らがテープカットをして駅舎の完成を祝いました。

 鉄骨造りで大きなひさしの屋根が特徴的な新しい駅舎。

 待合所(約9平方メートル)と、男性用、女性用、多目的トイレ(約24平方メートル)を備えています。

 2022年から「無人駅」となった引田駅。旧駅舎に併設されたトイレは男女共用で、くみ取り式でした。

 JR四国は老朽化に伴い駅舎の改修を決めましたが、トイレは設けない方針でした。

 このため、市が総工費4300万円のうち3300万円を負担し、トイレと住民から要望があった屋根などを整備しました。

(記者リポート)
「これまでのトイレは清掃やトイレットペーパーの補充を地元の人がボランティアで行っていました。新しい駅舎ではそれらを市が行うことになります」

 市の「公衆トイレ」の位置付けで、電気や水道代も市が負担します。

(東かがわ市/上村一郎 市長)
「東かがわ・引田に初めて来て、トイレをどうしようかという方々にも分かりやすくご案内をできるようにしたいという思いもありました」

 東かがわ市の引田地区は2025年8月の瀬戸内国際芸術祭の夏会期で初めて会場となり、外国人を含む多くの観光客が訪れる見込みです。

(地元ボランティア団体 風の港まちづくりネットワーク/髙田千浪 会長)
「外国の方も今までも来られてご案内すると、『Fight!』とか言いながらトイレを使用されてる女性もいたので、これからはなんか『Thank you』ってしそうな感じがしてとても期待してます」

(駅の利用者はー)
「(前のトイレは)子どもが小さくて行かすのがちょっと怖かったので。ここだったらもう1人でも行っておいでって言って見守ることができるかなと」

 香川県にあるJR四国の48駅のうちトイレがあるのは30駅。そのうち11駅がくみ取り式ですが、JR四国は改修はしない方針です。

(JR四国/四之宮和幸 社長)
「従前に比べてだいぶ利用者も減っている中で最近列車の中にトイレがつき始めたこともあって、駅のトイレはできれば地元の方に作っていただきたい、維持管理もしていただきたいという形でお願いしております」

 引田駅のほか、高松市の鬼無駅のトイレを香川県が約8000万円、三豊市の高瀬駅は市が約1億4000万円かけてトイレやパブリックスペースなどを整備し、どちらも新年度中に完成予定です。

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