群馬県高崎市で去年、当時9歳の女の子が遮断機や警報機がない「第4種踏切」で列車にひかれて死亡した事故について、国の運輸安全委員会は今月27日、第4種踏切を廃止するのが望ましいとする報告書を公表しました。
去年4月、上信電鉄の高崎市の第4種踏切で犬の散歩をしていた当時9歳の女の子が列車にひかれて死亡しました。
国の運輸安全委員会は、事故の原因として女の子が犬に気を取られて列車の接近に気が付くことことができなかった可能性があるとする報告書を公表しました。
運輸安全委は事業者の上信電鉄に対して第4種踏切を廃止するのが望ましいとしたうえで、できない場合は遮断機や警報機が設置されている「第1種踏切」に変更するなどの再発防止策の実施を求めました。
この事故を受けて、高崎市は市内に21カ所ある第4種踏切を危険と判断して廃止することなどを決めています。
国交省も廃止などに取り組んでいますが、全国には2000カ所以上に第4種踏切があります。