ロシアのプーチン大統領はウクライナとの戦いを平和的に解決する一環として、国連などによる暫定統治と大統領選挙が必要だとの考えを示しました。紛争解決に向けた要求をさらに引き上げた形です。
プーチン大統領は27日、ウクライナでの軍事作戦は目標達成に向けて確実に進んでいると述べました。
そのうえで、紛争の解決に向けてウクライナを交渉相手とみなすには、国連などの支援のもとでウクライナに暫定統治を導入し、大統領選挙を実施する必要があると述べました。
そのうえで、新たに選出された政権と交渉が可能になると主張しました。
プーチン大統領はこれまで、戒厳令を理由に大統領選を実施していないゼレンスキー大統領には正当性がないと指摘していて、大統領選の実施を要求し、新たな大統領と交渉を行うとしていました。
今回、プーチン大統領は要求をさらに強め、大統領選挙をゼレンスキー政権下ではなく、国連などの暫定統治のもとで行うべきと主張しています。