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管理職なりたくない人が増加… 業務増大“まるで罰ゲーム”対策は

経済

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 組織での出世の登竜門となる管理職になりたくないという人が増えています。人手不足と働き方改革の狭間で業務量が増大し「まるで罰ゲーム」という声も上がっています。現状と対策を取材しました。

■“まるで罰ゲーム”業務量が増大

経営者(40代) 「(Q.(社員は)管理職になりたがっている?)なりたくないと思う。なりたいと思っていないと思う。自分のやりたいことを優先している人が多い」

 出世のため、給料のため、やりたいことを実現させるため。高い地位を目指すのが一昔前の常識でしたが、今、一体何が起こっているのでしょうか。

会社員(20代) 「ずっと同じことを続けてきた人が管理職になるイメージなので、そこまで自分が何十年も続けるかと思うとイメージができない」

会社員(20代) 「責任が増えるだけで残業時間(手当)などもなくなるし、(管理職は)罰ゲーム感がある」 「他人の人生の責任を取れない」

 「現在の会社で管理職になりたい」と答えた人は男性が20.4%と前年比で5%近く下落しています。

■管理職なりたくない人増加 対策は

 そんななか、わずらわしい管理職の負担を軽減するというシステムが開発されました。

PeopleX 橘大地CEO 「今まで上司が見きれなかったところなど客観的に評価したり、上司の悩みをAIで解決する『ピープルワーク』という製品を開発」

 AIが、大量のメールのやり取りや会議の発言内容などを細かく分析するといいます。

橘大地CEO 「今、業務が忙しくて『健康を気にした方がいい』とか『モチベーション』とか『会社に満足しているか?』。退職リスクが高い社員がいた場合、人事に通知がいく」

 仕事の進行具合チェックはもちろん、部下の評価から健康・メンタルの管理までをAIが分析します。

 さらに、こんな重要な部分まで。

橘大地CEO 「デジタルヒューマンのAI上司と相談できるサービスもあります」

 部下の相談もAIで対応できるといいます。その性能を試してみると…。

布施宏倖アナウンサー 「入社7年目になったがスポーツ中継や収録時に自分の思ったようなパフォーマンスができない」

AI 「例えば、リハーサルやイメージトレーニングを行うことで本番での自信を高めることができるかもしれません。すでに行っていることがあれば教えていただけますか?」

 スポーツ実況の業務にも、AIが具体的にアドバイス。およそ200の言語にも対応しているそうです。

 さらに…。

AI 「『なるほど』。さて『え~』そのような…」

橘大地CEO 「人間が実際どんな『間』とか『うーん』とか『え~』などを話すか結構学習して再現した」

 部下に、AIと話しをしている違和感を少しでも持たせないように、あえて人間に寄せる工夫までしているそうです。

 AIは「管理職の人材不足」の解消につながるのでしょうか。

橘大地CEO 「マネージメントの悩みとか『管理職になりたくない』人も多い。『AIのサポートがあるから、安心して管理職になっていいよ』と推奨できるような会社に向いていると思います」

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