鹿児島県の甑島で約8000万年前の地層から見つかった化石が世界的にもまれな海の爬虫類「セルマサウルス」の可能性があることが分かりました。
大きな口にずらりと並ぶ鋭い歯。下甑島で約8000万年前の地層から見つかったのは高さ約9センチ、幅約4.5センチの化石。
世界でもまれなモササウルス類の仲間、セルマサウルスの顎関節の骨の「方形骨」だとみられています。
海の王者とも呼ばれるモササウルスは白亜紀後期に生息した海の爬虫類の一種で、約6500万年前に絶滅したとされています。
会見したアメリカシンシナティ大学の小西卓哉准教授によりますと、モササウルス類の中でもこれまでにアメリカで3例しか見つかっていないセルマサウルスの骨である可能性が高く、セルマサウルスであればアジアでは初、世界では4例目の大発見です。
シンシナティ大学 小西卓哉准教授 「今回、北米内陸だけじゃなくて日本の南西部からも出てきました。それが出てきたことによって、他のどこから出てきてもおかしくないねという話が言えるようになったということですね」
この化石は23日から甑ミュージアムで展示されます。
甑ミュージアム 大村慎吾館長 「今回、発表したことを県内の子どもたちをはじめ知ってもらい、また甑島に渡ってもらって、夏休みの自由研究や家族で甑島に来ていただき、恐竜体験をしていただければ」