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「全く知らない人」神戸女性刺殺 3年前にも…関係者語る“事件” 

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 女性はなぜ殺害されたのか。逮捕された男が以前勤めていた会社の関係者が3年前の事件のことを覚えていました。

■「全く知らない人」なぜ狙われた?

 事件3日前から、神戸で何をしていたのでしょうか。

 神戸市のマンションで片山恵さん(24)が殺害された事件。殺害した疑いで逮捕されたのは、谷本将志容疑者(35)です。

 17日から21日まで、勤務先で夏休みをとっていた谷本容疑者。休暇初日の17日から現場近くのホテルに宿泊。事件当日の20日も、宿泊予定だったことが分かりました。

 ただ、実際は事件が起きた20日、宿泊せず東京方面へ向かったとみられます。

谷本容疑者が東京で勤めていた会社の代表 「(22日に)6時半を過ぎても出社してこないので、部屋を確認しに行って、音信不通で」

 事件当日の詳細も分かってきました。

 午後6時半ごろ、勤務先を出た被害者の片山さん。その後、神戸中央郵便局に立ち寄り、西元町駅へ。神戸三宮駅で降ります。スーパーに立ち寄り、午後7時20分ごろ帰宅。

 谷本容疑者とみられる男の姿は、勤務先から複数の防犯カメラに映っていて、警察は50分以上にわたり後をつけていたとみて調べています。

 また、捜査関係者によると、事件後、谷本容疑者が現場付近からタクシーを利用していたことも分かりました。

■3年前にも…関係者語る“事件” 

 気になるのは、3年前の事件です。

 3年前、谷本容疑者は同じ神戸市中央区で20代女性のマンションに侵入。殺害しようとした疑いで逮捕されました。

 その際、1時間ほど部屋に居座り、女性に好意を告げ、逃走したとみられます。

3年前の供述(当時の取材から) 「女性が帰ってくるのを待って、私もその時に家に入った。大声を出したので気が動転し、とっさに腕を首に巻き付けて締め付けたりしたかもしれません」

 その後、傷害やストーカー行為などの罪で起訴され、執行猶予付きの有罪判決が出ていたことが分かりました。

 当時勤めていた会社の関係者が事件のことを覚えていました。

当時谷本容疑者が勤めていた会社の関係者 「付きまとって今回と同じようにオートロックに入って行って、部屋に入って首絞めて、1時間告白したという内容。谷本は『女性は友達の知人で、2人の金銭トラブルの仲裁に入ったら大声を出された』『口をおさえただけで、首は絞めてない。部屋にも入っていない』と言っていた。本人も仕事辞めるということだったから、それ以上、質問もしなかった」

 事件が起きたのが2022年の5月。谷本容疑者が書いたとみられる履歴書によると、谷本容疑者はその年に神戸の会社を退職。事件が起きた後、関西から関東にやってきたとみられ、5月に今の会社の面接を行っています。

谷本容疑者が東京で勤めていた会社の代表 「面接をしたが言葉遣いも丁寧で、関西なまりはあるがすごくいい態度。逮捕歴はあるかを聞いたところ、『逮捕歴はありません』という返答でした」

谷本容疑者の供述 「全く知らない人です」

 警察は、2人に面識がなかった可能性があるとみて調べています。

 警察庁の調べによると、2024年のストーカー事案の被害者と加害者の関係は、その多くが交際相手や知人など。ただ、9%ほどですが「面識なし」のケースもあります。

犯罪心理学者 東京未来大学 副学長 出口保行氏 「ストーカーの場合は、恋愛などの感情、人に対する感情が前に出てくる。今回の場合そういうことが対象ではなかった。女性を襲撃するということ自体が目的だったと思う。3年前の事件で得た『自分の快感』が非常に大きかったと想像するのは容易」

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