世界的な建築家、丹下健三が設計した旧香川県立体育館の解体に向けて県が入札手続きに入りました。高松市の大西市長は22日、「残念だが、香川県の判断を尊重する」と述べました。
(高松市/大西秀人 市長)
「私としてもどうにか残せないかという思いはございましたので解体(の判断)に至ったということは残念でございますが、やむを得ないものであると、県の判断を尊重させていただきたい」
高松市福岡町にある旧香川県立体育館は、市がリニューアルを進める高松競輪場と道を挟んで隣接しています。競輪場の周辺にはホテルやスポーツエリアなどを整備する計画です。
22日の定例会見で大西市長は「解体後の跡地の活用について香川県と十分話をしながら考えたい」と述べる一方、民間団体が旧体育館を自己資金でホテルなどに再生する提案については「残されたらという仮定の話は言及できない」と話しました。
また、解体の決定に至る経緯については「民間の利活用調査のときにもう少し議論が盛り上がっていればという気持ちはあるが、県の手続き自体には問題はなかったと思う」「貴重な施設についてはできるだけ残したり改修したりしながら、その価値を十分に維持していくことは大事だと思う」とも述べました。