支援物資を運ぶためにパレスチナ自治区のガザへ向かっていた環境活動家、グレタ・トゥーンベリさんらの船団は航行を続けていた最後の1隻も拿捕(だほ)されたと発表しました。
日本人1人を含むグレタさんらの船団は3日朝までに42隻の船のうちほとんどがイスラエル軍に拿捕されたものの1隻が拿捕を逃れたと発表していました。
船団によりますと、午前に残る1隻もガザの沖合約68キロの地点で拿捕されたということです。
船団は声明で「私たちの使命が終わったわけではない」としたうえで、「イスラエルの残虐行為に立ち向かい、パレスチナの人々とともに立ち上がるという決意は揺らがない」と強調しました。
一方、イスラエル外務省は3日、船団の参加者のうちイタリア人4人をすでに国外追放したとSNSに投稿しました。
残る参加者の追放手続きも最終段階にあり、全員の健康状態は良好だとしています。
そのうえで、船団の行為について「挑発以外の何物でもなかった」と非難しました。