5日投開票を迎える岡山市長選への関心を高めようと岡山市の大学生がSNSなどを通じて情報発信に取り組んでいます。
(岡山大学工学部/原 深唯さん)
「10月5日は岡山市長選の投票日です。どうしてもこの日に行けない人は期日前投票を活用してみてください」
選挙の啓発活動を行っているのは岡山大学工学部1年の原深唯さん(19)です。
(岡山大学工学部/原 深唯さん)
「こんな感じで選挙について楽しく発信しています」
原さんは2025年8月に「VOTE+?」というプロジェクトを立ちあげ、インスタグラムやXを通じて選挙の啓発を行っています。
岡山市長選では期日前投票の情報や各候補の主張を紹介しています。
取り組みの背景には、投票率の低下があります。前回の岡山市長選の投票率は34.01%と過去3番目の低さで、年代別では10代が26.08%、20代が16.80%と特に若い世代が低くなっています。
(岡山大学工学部/原 深唯さん)
「学生の方は自分の投票先に実は結構不安を持っていて入れたいと思っても、『もしかしたらこれが不正解かもしれない』と思っている人がいる。不正解はないと伝えたくて、そういう投票にいく学生や若者の背中を押せたらいい」
さらに原さん、こんなものも……。
(岡山大学工学部/原 深唯さん)
「岡山市の投票所来場カードを作りました」
岡山市が新たに始めた「選挙啓発サポーター」として投票所の来場カードをデザインしました。7月の参院選で配布したカードと重ねて楽しめる仕掛けになっています。
また、岡山市に本拠地を置く市民メディア「8bitNews」と連携し、原さんが岡山市長選の4候補にそれぞれ30分ずつインタビューし、配信しています。自らが企画書を書き、候補者に働きかけて実現しました。
実は原さん、高校生時代には片手で納豆を食べられる自助具「かたてんて」を開発し、発明コンクールで数々の賞を受賞した発明家でもあります。原さんは「選挙も社会を変える手段の1つ」と考えています。
(岡山大学工学部/原 深唯さん)
「私はデザインの力で困りごとをどんどん解決していきたいというのが根本的にあって、『かたてんて』もだし、選挙の活動もデザインをおこなうことでいろんな分野を盛り上げていくことをずっとしている」
こうした取り組みを通じて選挙をもっと身近に感じてほしいと話します。
(岡山大学工学部/原 深唯さん)
「政治は誰でも簡単に知ろうと思えば知れるし、一歩は踏み出しやすいというのを、踏み出し方の選択肢を作りたく、人それぞれ政治を知りたい方法、選択肢がいっぱいあると思うので、私がそれをいっぱい提供していこうという感じ、『VOTE+?』で」
岡山市長選に立候補したのは、届け出順に、4回目の当選を目指す現職の大森雅夫さん(71)、新人で市民団体役員の向谷千鳥さん(67)、新人で元警察官の神崎政人さん(37)、新人で元岡山市議会議長の浦上雅彦さん(60)の4人で、いずれも無所属です。投開票日は5日です。