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過去の人々を多角的に捉え表現…倉敷市出身の芸術家・大島愛さんの企画展 岡山・瀬戸内市立美術館

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 岡山県倉敷市出身の芸術家が、過去の人々を多角的に捉えて表現した企画展が瀬戸内市で開かれています。

 瀬戸内市立美術館で開かれているのは倉敷市出身の芸術家、大島愛さんの企画展です。

 タイトルは「Historical studies」、「過去の出来事からの学び」。大島さんが心を動かされた過去の出来事や人の姿が木炭や油彩、インスタレーションなどで表現されています。

 スピーチをしている写真を数枚合成したこの作品。この企画展のために作られました。

 美しく語られたスピーチの裏には、本当は言いたかったけれど言えなかった言葉もあったというエピソードや、この展示室が元々議会だったということから着想を得ています。

 こちらは、暴君として語られることが多いローマ皇帝「ネロ」の手を描いた作品。左から描かれているのが「ネロ」の手で、包み込むように描かれているのは大島さん自身の手です。

 大島さんは「ネロ」について調べる中で、彼に対するさまざまな評価を知り、人間は一概に白黒つけられるものではないと同情的な感情を抱いたといいます。

 この美術館での展示にあたり、瀬戸内市にある長島愛生園での取材を重ね制作した作品もあります。

 過去を知ることで、悩み、考え、作品に投影する芸術家の姿をたどるこの企画展。10月13日まで開かれています。

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