自民党の高市総裁は、17日から始まる靖国神社の「秋の例大祭」期間中の参拝を見送る方針であることが分かりました。
(政治部・小手川太朗記者報告) 連立相手の公明党との間で不穏な空気が漂うなか、参拝見送りは1つの配慮とみられます。
7日の自公党首会談で、連立合意は異例の持ち越しとなっています。
公明党が任期中の靖国参拝に懸念を示す中で、高市氏の側近は「参拝は難しい」と話します。
また、官房長官への起用が調整される木原稔前防衛大臣の9日からの台湾訪問についても、外交問題化を避ける意味から、見送られるということです。
連立維持に向け、残る課題は政治とカネです。
公明党は企業・団体献金の規制強化を求めていますが、自民側は反発し、まだ合意は見通せません。
公明支持者には「連立離脱もやむなし」の声が広がる一方、自民党幹部は「離脱はありえない。公明党は政権にいるからこそ、国交大臣をとり、相当な恩恵を受けている」と強気です。
高市新執行部としては国民民主など野党との連立拡大も模索するなか、まずは足元固めを迫られています。