厚生労働省は3日、インフルエンザが全国的な流行シーズンに入ったと発表しました。2024年より1カ月ほど早い流行期入りで、香川県の医療機関でも感染対策などを呼び掛けています。
例年12月から3月にかけて流行するインフルエンザ。2025年は全国ですでに感染が広がり、早くも「流行入りした」と見られています。
9月の1週間ごとに記録した全国の1医療機関当たりの患者は、2024年はこの時期にわずかに増えている程度ですが、2025年は1カ月で大幅に増え、9月22日からの1週間では1医療機関当たり1.04人となり、「流行期入り」の目安となる1人を上回りました。一方、岡山では0.16、香川では0.28となっています。
高松市の「へいわこどもクリニック」ではインフルエンザの予防接種を受けに来る人が増えているそうです。
(保育園児の親)
「先週くらいから流行りだしたので早めに打っておこうと思って。この子の学年ではないですけど別の学年で学年閉鎖があったりとか」
中田耕次所長は、特に子どもの感染が増えていると話します。
(へいわこどもクリニック/中田耕次 所長)
「(インフルエンザの患者が)出てきたのは間違いないです。例年より早いです。子どもが圧倒的に多い。子どもの中でも未就学の子どもが多いと思う」
コロナ禍ではマスクや手洗いなどの徹底でインフルエンザも感染しにくかったため、まだ免疫がない子どもが多いことも理由の一つとみています。
インフルエンザを予防するには?
(へいわこどもクリニック/中田耕次 所長)
「コロナの時と全く同じで、マスク手洗いを徹底する。大人の最大の予防方法は子どもに防ぐためにも大人自身も必ずワクチンを打つ」
へいわこどもクリニックでは注射タイプのワクチンだけでなく、より効果が持続する点鼻タイプのものも扱っています。(2歳から18歳が対象・接種1回で完了)
中田所長は、手洗いうがいなどの感染対策の徹底や、本格的な流行の前に予防接種を受けることも大切だと話しています。