2025年8月に行われた小学生女子の将棋名人戦全国大会で、岡山県美咲町の小学6年生が優勝しました。大会は女流棋士への登竜門ともされ、岡山県初の快挙です。
津山市の「津山キッズ将棋教室」で腕を磨いているのは、岡山県美咲町の旭学園6年、土山史織さん(11)です。
土山さんは8月に東京都で開かれた「マイナビ出版杯第19回小学生女子将棋名人戦全国大会」で優勝しました。
(旭学園6年/土山史織さん)
「(準決・決勝は)ほぼ負けてたけど逆転出来たんで良かったかなと思います。諦めないところが良かった」
彼女が将棋を始めたのは5歳のころ、二人の兄について将棋教室に行き、「楽しそうだな」と思ったのがきっかけでした。
(旭学園6年/土山史織さん)
「(Q.将棋について)ちょっと負けたらあれだけど、強い人に勝った時にうれしいとこが好き。(Q.好きな駒)飛車。(Q.飛車が好きなんだ、何で?)何かビュンビュン行くし何か『飛ぶ』っていう字がかっこいいから好き」
教室での練習や家でのインターネットを使っての対戦など毎日、将棋に打ち込んできた土山さん、今ではアマ2段です。
9月は、一般女性対象の「ひふみ杯女子アマ王位戦」の関西大会に出場して優勝、12月の全国大会の出場権を獲得しました。
(旭学園6年/土山史織さん)
「(Q.目標は)負けたことが多い人もいるから入賞できればいいかなって思っています」
この日、土山さんは有段者相手に練習対局に取り組んでいました。土山さんの得意な戦法は飛車を動かさない「居飛車」、攻めの将棋です。
指導する「津山キッズ将棋教室」の森川邦夫代表は、土山さんの強さの秘密を元気と粘りにあると言います。
(津山キッズ将棋教室/森川邦夫 代表)
「二人のお兄ちゃんたちがいる中でやってきているので、やっぱり負けず嫌いというか元気のよさですかね。勢いだけじゃなくて粘り強さというか、とにかく諦めない将棋っていうのが彼女の持ち味じゃないかなっていうふうに思っています」
2歳年上の兄、蒼介さんとの練習対局は互いに熱が入って真剣です。
(兄/土山蒼介さん[13])
「(Q.妹との対局は)最新の将棋といいますか、AIとか使うんでやりにくいです。受けは強いです」
お母さんの恵子さんも温かく見守ります。
(母親/土山恵子さん)
「負けても嫌な気持ちを抑えて次の対局に向けて自分のコンディションを整えたりとか、負けたことから学ぼうとしている姿がすごい頑張ってやっているなというふうには思います」
土山さんはこれからもいろんな強い人と対戦したいそうです。
(旭学園6年/土山史織さん)
「女流棋士とかと対戦してみたりとか、大人の人っていうか男の人とかも交ざった大会で1回優勝したり出来たらいいなと思います。誰にも負けないようにすることが夢」
(2025年10月7日放送「News Park KSB」より)