遺伝子を改変したブタの腎臓のヒトへの移植について、明治大学の長嶋比呂志教授は11日、国内での治験を準備していると明らかにしました。
長嶋教授は、常時およそ1万4000人が腎臓の移植を待っていて、臓器が不足していると説明します。
明治大学 農学部 長嶋比呂志教授 「待機リストに登録しても、現状では待機時間が14年ぐらい。臓器提供の数は圧倒的に足りない。動物の臓器を使うという意義がある」
移植に使われるブタは、ヒトに移植した時の拒絶反応を抑えるために10種類、ブタのウイルスがヒトに感染しないように59種類の遺伝子が改変されていて、長嶋教授らが日本で飼育しています。
来年からアメリカで臨床試験を行い、今後、日本国内のデータが必要と判断された場合には、2027年をめどに治験を始めるということです。
アメリカではすでにブタの腎臓をヒトに移植してから200日以上が経過している事例もあり、来年にも60人以上に移植する臨床試験が計画されています。
(「グッド!モーニング」2025年10月12日放送分より)