先月31日、高市早苗総理は習近平主席と初めての首脳会談に臨み、戦略的互恵関係の推進を再確認しました。
■レアアース輸出規制に言及
高市総理にとって外交ウィークとなった今週はASEAN(東南アジア諸国連合)首脳会議、日米首脳会談、そして日韓首脳会談と笑顔が印象的でしたが…。
今回のAPEC(アジア太平洋経済協力)首脳会議では、やや控えめな様子です。午後には日中首脳会談という大一番が控えていたからでしょうか。
両首脳は一瞬目を合わせますが、握手している間も会話はなし。その後、会談で確認したのは「戦略的互恵関係」の推進についてでした。
中国 習近平国家主席 「高市総理は就任後、中国が日本の重要な隣国で建設的かつ安定的な対話関係を構築する必要があり、全面的に両国の戦略的互恵関係を推進すると話しました。これは中日関係を重視していることの表れです」
高市総理大臣 「戦略的互恵関係の包括的な推進と、建設的かつ安定的な関係の構築という、日中関係の大きな方向性を改めて確認したいと考えております」
続けて高市総理は、中国の威圧的行動や邦人拘束、レアアースの輸出規制について言及したといいます。
高市総理大臣 「習主席には、地域と国際社会の平和と繁栄。この責任を果たしていくべきだということについても働きかけをいたしました。懸案があるからこそ、よく話をするということ。そして双方が利益となる協力を進めていくと。こういう姿勢で今後も習近平主席とは対話を重ねていきたいと思います」
中国はレアアースについて、先月30日の米中首脳会談で輸出規制を1年間見送ると発表していますが、日本に適用されるかどうかは未定です。
(「グッド!モーニング」2025年11月1日放送分より)