国連は、日本が提出した核兵器廃絶決議案を賛成多数により32年連続で採択しました。去年賛成したアメリカは棄権し、核軍縮を巡る姿勢の転換の可能性もあります。
軍縮について話し合う国連総会の第1委員会は31日、日本が1994年から毎年提出している核兵器の廃絶に向けた決議案を145カ国の賛成で採択しました。
今回の決議案では、アメリカ、ロシア、中国の核保有国を念頭に核軍縮に向けた対話の枠組み構築と透明性の向上を求めています。
決議案には、ロシア、中国、北朝鮮など5カ国が反対し、28カ国が棄権しました。
去年賛成だったアメリカも今回棄権していて、第2次トランプ政権下で核軍縮への姿勢が転換したとも受け取れます。
決議案は、12月上旬に国連総会の本会議で正式に採択される見通しです。