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ドローンで津波から海岸の人と職員の命守る サーファーの聖地 千葉・一宮町

社会

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 11月5日は「津波防災の日」です。海岸に面している土地が多い千葉県一宮町では津波警報が出た際、ドローンで避難の呼び掛けなどを行っています。

 一宮町はサーファーの聖地としても知られ、1万2000人の人口をはるかに超える70万人ほどが毎年、訪れています。

 こうしたことから、町では津波が来た際に海岸にいる人たちをどのように避難させるかや現地で避難誘導にあたる職員の安全確保が大きな課題になっていました。

一宮町役場総務課 河内俊さん 「海の上ではスマートフォンも持っていない。防災無線が聞こえないので、情報がいくすべがない」

 町が4月に導入した「津波避難広報ドローンシステム」はJアラートで津波に関する情報が出ると、人が操作をしなくても自動で離陸して事前に指定したコースを飛行して避難を呼び掛けたり、搭載されたカメラを通して海岸に人が残っていないかなどを遠隔でリアルタイムに見たりできます。

一宮町総務課 鶴岡裕平さん 「職員の安全が確保できるとか、ドローンが飛んでいる間に情報収集などが役場にいながらできるので、時間の有効活用ができる」

 7月にロシア・カムチャツカ半島の地震で津波警報が出た際にも職員が海岸に行くことなく避難の呼び掛けと海の様子を確認できたということです。

 波の音が大きい場所では音声が聞こえづらいなどの課題もあったということで、町は地震発生時にドローンを見掛けたらすぐに避難してほしいとしています。

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