岡山県津山市の美作大学を存続させる方法について検討していた会議が5日、「公立化」のメリットと課題について意見を取りまとめました。
津山市北園町の美作大学は、志願者数の減少が続き、今後の存続方法について有識者が話し合っています。
5回目の今回は、これまでの議論で「他の方策と比べて実現の可能性が高い」とされた「公立化」について話し合いました。
公立化のメリットとして、大学の知名度が向上して学生確保の可能性が高まることや、20年目までに20億円以上の累積黒字が見込めることなどが報告されました。
公立化すると将来、校舎などを建て替える際の費用を津山市が負担しなければならないことや、学生を安定的に確保し続けることができるかどうかが不透明など、課題やリスクも指摘されました。
(有識者検討会議/西山修 会長)
「県北の地域において大学が果たしている役割は非常に大きい。公立化は大きな選択肢だろうと」
検討会議は11月中をめどに報告書をまとめて津山市長に提出し、市が公立化を検討する上での判断材料になるということです。