関東の市街地でもきのう13日深夜から、きょう未明にかけて雪が舞いました。“冬の嵐”に襲われた日本列島、このあとも警戒が必要です。
■東京の初雪は？“冬の嵐”世田谷で…
きのう夜、平年より7日早く、“初雪”を観測した熊谷市。雪のようなものは、東京・世田谷区にも…。 きょうの午前中、関東の広い範囲で本降りとなった雨。 （寺久保倫ディレクター）「横浜市では大粒の雨が降り続いています。バス停やタクシー乗り場には列ができています」 ひとつの傘に、肩を寄せ合って歩く姿も見られました。都心でも… （寺久保倫ディレクター）「久しぶりの雨が降っています。気温も低く手袋がないと、かじかむほどの寒さです」 東京や千葉など、関東各地で約1カ月ぶりのまとまった雨となりました。 急速に発達する低気圧が日本付近を通過したため、この日は全国的に荒れた天気となりました。
■北海道大荒れ…今季最深の積雪続々
宮城県内では広い範囲で雪となり、仙台市中心部で、今シーズン最大の7センチの積雪を記録しました。 フロント部分が破損したワンボックス車。雪の影響でスリップしたと見られています。 発達した低気圧の影響は、北海道にも… （草薙和輝アナウンサー）「午後1時半の北海道・帯広駅前です。昼頃から降り始めた雪、次第に強くなってきています。積もった雪で足元も滑りやすい状況です。こちらにはバスの待合所があるんですが、この雪の影響で札幌行きのバス、午後6時以降の便がすでに運休となっています」 この日、今シーズン最低の－11.3℃を観測した帯広市。午後2時過ぎ、大雪警報が発表された帯広市では、40センチの積雪を観測。今シーズン最大を記録しました。 （札幌からの観光客）「今日も帯広まで車で来ようと思ったんですけど、雪がすごくて事故ったりすると嫌だなと思ってバスにしました」 （道内からの観光客）「この時期にこれぐらいの雪あまり降らないから」 Q.早い？ 「早いと思います」 そして夜になっても…釧路市では… （草薙和輝アナウンサー）「午後6時半の釧路市です。強い風で大粒の雪が舞っています。横断歩道も積もった雪で全く見えません」 雪の影響でしょうか、繁華街にも関わらず、行き交う人々の姿はほとんどありません。 釧路は今シーズン最大の12センチを記録しました 急な大雪に、慌てて雪かきをする人も… （釧路市民）「明日まで降るみたいなので（雪かきを）なるべくきょうのうちに。こんなに降ったのは今回初めてで、前回はサラッと降ったくらいで済んだので」 Q.今シーズン一番降っている？ 「そうですね」 （住民）「ちょっとこの降り方見て明日朝出勤するの大変そうだなって」 低気圧の影響で、目黒や大樹では、この日だけで30センチ以上の雪が積もりました。 大雪と暴風雪の影響で、交通機関にも影響が出ています。北海道エアポートによりますと、午後3時までに新千歳空港を出発・到着の129便が欠航となっています。
■「月に6万円超」灯油高値が直撃
13日、－24.7℃を観測し、全国で今シーズン最低気温を更新した、北海道の陸別町。“日本一寒い街”として知られるこの町では、一面雪で閉ざされる冬の期間、最も重要な仕事があります。 陸別町内の大半の住宅は、灯油を燃料にした暖房機を使用していることから、冬の期間、需要は大幅に上がります。暖を取るために必要不可欠な灯油。しかしここ数年、ある変化が… （灯油配送担当穴沢雅史さん）「もうずっと去年、おととしくらいから（販売価格が）高止まりしているので、一時期から比べるとやっぱり厳しいですよね」 北海道での灯油の小売価格は、10年で18Lあたり1000円以上値上がりしており、ここ数年高止まりの状況が続いています。 （灯油配送担当穴沢雅史さん）「はーい、300L入りました」 Q.300Lだとおいくらになりますか？ 「3万8400円ですね」 Q.灯油代は月いくらかかる？ （利用客）「月1回の時と2回の時があるから、だいたい6万円超えるくらいかな」 3人暮らしのこちらのお宅では、ストーブや風呂に灯油を使用。冬が終わる3月の中旬まで、ストーブは付けっぱなしにするといいます。灯油の値上がりは、家計への負担となっています。 Q.灯油は道民にとってどういう存在？ 「冬になったら命綱だね。これなかったら生きていけないのでね…」 年金で生活する80代の女性は… 「年金は（灯油代で）ほとんどいっちゃうよ…持っていかれちゃう。だから私『灯油倒れ』するって言ったの…」 （灯油販売員）「灯油だけで5万も6万円もいっちゃうとね…」
12月14日『有働Times』より
